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2022.11.20

利益はお金じゃない⁉キャッシュリッチへのマインド

はい、みなさんこんにちは。未来デザイン行政書士の佐久間です。

さて今日は、利益はキャッシュではないですよ、というお話になります。

売上ー費用=利益=お金?

ところで、利益と聞くと、手元に残ったお金というイメージを持たれている方も多いんじゃないでしょうか。利益っていうのは、簡単にいうと「売上」から「費用」を引いたものになります。

えっ、売上から経費引いたら手元に残るお金を表してるんじゃないの?やっぱり利益はお金なんじゃないの?って思いますよね。

でも違うんですね。このカラクリを説明しますね。

まず、ポイントだけお話すると、掛け取引、減価償却、借入金の返済がポイントとなります。

掛け取引

売上や費用の中には掛け取引が入ってたりしますよね。 売上計上しているけど現金化していないもの、又は現金としてまだ出て行っていない経費が入っているので、利益は現金と一致しないんですね。

減価償却費

また、費用の中には減価償却費と言って、固定資産の価値が目減りした分を費用に入れても良いですよ~という制度があるんですけど、減価償却費って価値が減った分お金払ってないですよね?お金が出て行ってないけど費用に計上してますよね?なので、利益は現金と一致しないんですね。

借入金の返済

さらに、金融機関からの借入金の返済額は損益計算書には書かれないんですね。なので、利益はキャッシュと一致しないんですね。

はい、以上、利益はキャッシュではないということを説明してきました。

キャッシュリッチへのマインド

じゃあ、キャッシュリッチにする方法はどうなんだ?というお話をしたいと思います。

まず、答え方言うと、ムダな節税はするな、ということです。

「えっ、節税した方がお得なんじゃないの?」と感じる方もいるかもしれませんね。節税しちゃダメといっているんではなくて、無駄な節税はやめましょうというお話です!

節税をやりすぎちゃう会社の例

具体例でお話しますね。経常利益が300万円も出ちゃったので、倒産防止共済に240万円分掛けて節税を試みようとする会社のケースで考えてみましょう。

倒産防止共済240万円分入ると当然ですが、240万円が出ていきます。でも、節税せずに税金を納めるとすると、300万円の約30%の100万円で済みます。わざわざ節税した方が余計にお金が出て言っちゃっているケースですね。

いや、でも、倒産防は解約したり満額になったら返ってくるから節税した方がお得じゃん。と言う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、残念ながら、返ってきたお金が課税対象になってしまい、税の繰り延べにしかならないと言われています。

資金繰り表で解決

はい、以上、利益はキャッシュとは違うというお話とキャッシュリッチになるためには無駄な節税をしない、というお話をしてきました。

売上と費用の管理だけをしていると現金の動きが見えないので、キャッシュリッチを目指すのであれば、資金繰り表を作成して、キャッシュの管理をしましょう。いつお金が入ってきて、でていくのかということが見える化でき、資金繰りの管理がしやすくなります。

とはいっても、どこから手を付けてよいかわからないという方は、中小企業庁認定の経営革新等支援機関に登録の弊社まで是非ご相談ください。